トランペット奏者、佐藤陵一ブログ

日々の活動や出演する演奏会情報、自宅レッスンや吹奏楽等の指導活動などについて更新していきます。

テレワーク第四弾!!!

テレワーク第四弾の動画が完成しました!

 

今回は小江戸ブラスファイブとメジャーアーティストのライブツアーサポートやレコーディングで大活躍の坂本暁良さんとのコラボ動画です!!

 

オーメンズ・オブ・ラブ】テレワークコラボ feat.坂本暁良

 

youtu.be


T-SQUAREの名曲、そして吹奏楽の定番曲!

 

 

今回は久しぶりにBachのAB190GPアルティザンを使いました!

 

昨年12月にアーリーエルクハートを買ってからほとんど使っていなかったのですが、ふと思い立ってケースから出しました!

 

聴いてもらえたら分かってもらえると思いますが、やっぱり良い楽器ですね(笑)

 

明るく上品で柔らかいサウンドで吹いていて気持ちよかった・・・!

 

ストラドのオールマイティーサウンド感とはまた違った音色感なんですよね!

 

現在、第五弾六弾を進行中なので完成したらご報告します!

緊急事態宣言解除後の個人レッスンについて

<お知らせ>

 

昨日、緊急事態宣言解除が発表されました。

 

当レッスン活動には基本的な予防策以外にガイドライン等による制約は特に見当りませんが、6月いっぱいまで対面レッスンは引き続き中止致します。

 

緊急事態宣言解除により、皆様のお仕事や学校生活は平時に向けて再開されていくと予想されますので、生徒様にはそちらを優先して頂きたく思います。

また、感染第二波も危惧されておりますので・・・。

 

尚、オンラインレッスンは引き続き継続してまいりますので、ご希望の方はご連絡ください。

 

宜しくお願い申し上げます。

 

佐藤陵一

テレワーク第三弾!

小江戸ブラスファイブとは別に組んでいる金管五重奏団の「Liberty Brass」のテレワーク動画が完成しました!

 

 

www.youtube.com

 

今回は、Earth, Wind & FireのSEPTEMBERを演奏しました!

 

いやー!

ソロ大変でした・・・。

 

あと、昨日愛用のコンデンサーマイクが壊れました(笑)

 

このSEPTEMBERの録音した時に、録り音が微妙で何度も録り直したのですが自分のコンディションが駄目なんだと諦めたのです・・・。

どうやら、この時点でマイクの調子が悪かったようです・・・。

 

ですが、全力で演奏したので是非聴いてください!!

アッパーベルトランペット組みました

今日は趣味の話。

 

僕の趣味の1つとして、「ジャンク楽器の改造」があります( ^ω^ )

 

キッカケは、何年か前にライブのホーンセクションを演奏するのに手頃な楽器が欲しいなーと。

 

当時のメイン楽器がBachのアルティザンAB190GPでライブに持っていくには値段的(70万近い)にも安全的(盗難等)に嫌だったのです。

 

それで手頃にかつ扱いが楽な楽器を探していたところ、YAMAHAの古いスチューデントモデルが目に入りました。

 

なんと、カスタムすればプロモデル並みになるかもしれないとの事で…!!

 

早速、中古でYTR-233(YAMAHA初代スチューデントモデルの1つ)を入手し、リペアマンに改造を依頼。

結果、凄く感触が良かったのでスチューデントモデルの改造にハマってしまいました(^◇^;)

 

そして、いちいちリペアで改造していたら経費がエグいので自分でやるように…(笑)

 

最初はまる焦げにしたり、演奏に使える状態にならなかったりと色々ありましたが、経験値を積んである程度出来るようになりました。

 

 

そして今回改造するのはコレ!

 

YTR-2320E

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現行でいうYTR-2330系列の楽器で91~98年頃に販売されていたモデルです。

 

実は同じ楽器を既に持っています(笑)

 

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だいぶ見た目が違いますが、元は同じ楽器です!!!

この楽器は、私の初めてのトランペットで中学生の頃に使っていましたが、前述の通り改造に目覚めた私は、ある程度のハンダ付け技術に自信がついた頃に改造をやってしまいました!

ぱっと見は「YTR-8340EM」俗に言うエリック・ミヤシロモデルみたいになってます(笑)

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上:YTR-8340EM

下:YTR-2320E改

 

 

なぜ既に持っている楽器を再度購入したかは、このモデルの特徴にあります。

私がこのモデルが他のスチューデントモデルよりも優れていると思う点はココ!!

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MPレシーバーが洋白材なんですね!

 

 

基本的にMPレシーバーは真鍮材がほとんどなのですが、私の知る限り

・モデル番号三ケタ台のプロモデルからカスタムモデル(YTR-632など)

※一部例外有り(YTR-637など)

 

四ケタだと

・YTR-2320、YTR-2320E、YTR-3325、YTR-4325、初期型YTR-8335(一本支柱)

※特殊管は分かりません・・・

 

 

このMPレシーバーが洋白材なだけで吹奏感が大分違うと思っています。

振動伝達は硬度が高く軽い金属になるほど振動効率があがる(はず!)ので、銅と亜鉛の合金である真鍮と銅と亜鉛とニッケルの合金である洋白では、ニッケルが入っている分硬度が高いのです。

 

この洋白材がレシーバーについている事により、音のレスポンスが良いのが他の楽器と違う所でしょう。

 

実際、上級グレードの楽器は真鍮と洋白のコンビネーションで組まれている物が圧倒的に多いです。

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ただ、全て真鍮材で揃えている楽器もあります。

結局は、設計のバランスと言う事でしょう。

 

前置きが長くなりましたが・・・

 

今回は、このYTR-2320Eをアッパーベルに改造します!!!!!

 

なんとベルはもうあります(笑)

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以前、YTR-332を改造してアッパーベルを作ったのですが、本体の調子が悪くベルだけ取っておいた物です。

このベルはレッドブラスと言う、銅の割合が高い真鍮材です。

通常の真鍮材、俗に言うイエローブラスよりも音の密度が高く艶っぽい音色が特徴です。他にも、暖かみのある音色・落ち着いた音色など感じ方が様々です。

 

今回の2320Eのベルには、特に問題は無いのですが同じ仕様の楽器が二台あっても面白くないので、このアッパーベルを装着します!

 

まずは洗浄!

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若く見積もっても20年以上前の楽器なので汚れと錆が(笑)

 

酸洗浄でキレイにします!

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お次は、ベルを外して・・・

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装着!!

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そして、主管をリバースシステムに改造!

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これを、こう!
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YTR-6310ZやYTR-8310・YTR-8340EMのように主管をリバースシステムに改造しました。

これにより、リードパイプが延長され、より安定した息の流れとストレスの無い吹奏感を生み出します。(この加工、地味に難しいんです・・・)

 

 

 

そして、アッパーベルとマウスパイプをつなぐ延べ座を曲げてあーだこーだしてハンダ付け!

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この延べ座の加工が本当に大変で・・・

管体にストレスがかかるような曲げで付けてしまうと、そこで振動伝達が止まってしまい鳴りにくい楽器になります。

リバースシステムにすると、嫌でも延べ座を後ろに動かさないといけないのですが、今回はベルが曲がってますから三次元的に曲げないといけません・・・。

以前は、延べ座をカットして真鍮パイプで繋いでましたが、やはり1ピースの方が良いのは当たり前ですね。

 

指掛けをNIKKANのTR232から取った削り出しタイプに交換。

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そして、一番管にYTR-8340EMのリングフックを装着しスライド調整!

 

と、思ったら全然調整が上手くいかない・・・!!!

 

なんと、外管・内管共に反っていました・・・これはスムーズに動くはずないですね。

ジャンク楽器達からパーツを拝借して加工して交換!(今回、これが一番大変だった)

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ストレスなく動くようになりました!

私は一番管を多用するタイプなので、ここの動きが悪いとストレスが溜まる一方で・・・。

 

 

これで大掛かりな改造は終わり!

(今度、三番管の指掛けを交換します)

 

では、各部のセッティングを弄っていきましょう!

 

まずはピストン周辺パーツですね。

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・ピストンボタン・トップキャップ・ボトムキャップはXENOシリーズ用の物に交換。これだけで相当変わります。

・ピストンスプリングをYAMAHA純正のステンレススプリングに交換。ピストン動作が軽くなり吹奏感も軽くなります。

 ・ステムをBUZZの洋白材に交換。本当は真鍮材が良いけど余りがこれしかなくて(笑)

・ガイドをプラスチックから真鍮材に。

 

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・フェルト類を天然コルクに交換。

 

ウォーターキー周辺パーツ

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・主管、三番管共に初代・第二世代XENOに使われていた真鍮材ウォーターキーに交換。

・バネをYAMAHAのロータリーTPのHiCキーに使用されている物に交換。

・ネジをYTR-8340EMの大きいタイプに交換。

・コルクが無いので今だけゴム(笑)

 

 

三番管ストッパーをYTR-8340EMのえぐりタイプのGPに交換。

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完成!

ここまでやると、スチューデントモデルとは別物です(笑)

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ん~~~、吹きやすい!!

 

 ベルが違うのもあり、もう一台の2320Eとは違ったキャラクターに仕上がりましたが本体パーツは基本一緒なので吹奏感に大きな違いは無く感触は大変良好でした!

 

 

リバース主管をいくつか持っているので、吹奏感や音色を手軽に変える事も可能です。

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コロナが収まったらビッグバンドとかで使ってみたいですね~!

 

長くなりましたが今回はこれで終わり!

 

最後までありがとうございました!

小江戸ブラスファイブ:テレワーク動画完成!!

ついに完成しました!

 

小江戸ブラスファイブのテレワーク動画!!

 

はい!!!!

 

www.youtube.com

動画編集と音声編集、頑張りました~!

 

編曲はHrの麻埜佑介君!

 

3月から新型コロナウイルスの影響で仕事が全滅し、何しようかと考えた時に「機材を充実させよう」と思い立ち有料の動画編集ソフトを買いました。

 

ですが、自分のPCがスペック不足でまともにソフトが動かず・・・

 

音源編集や書類作成、あとは動画を見るくらいにしか使っていなかったのでグラフィックボードは化石も良い所の超旧型を使っていました。(10年以上前に自作した時に買ったやつ)CPUはXEON5570でメモリは12Gなのでこれまでは十分だった、ゲームもしないし。

 

とりあえず、SSDと一昨年にリビング用PCにつけたグラボをインストール。

 

なんとか編集出来る!

 

 

仕事が再開したら給料で買うのは新しいPCと決めました(笑)

 

 

コロナで演奏活動が出来ませんが、こんな形でもみんなとの演奏動画を完成出来た時は感動しました・・・

 

今後もバリバリやりたいな!

テレ輪:テレワーク動画に参加しました!

宣伝でーす!

 

所属する演奏団体「小江戸ブラスファイブ」のメンバーとして公益財団法人 川越市施設管理公社と川越市人材発掘オーディション合格団体の皆様のご協力の元、テレワーク演奏動画企画に参加いたしました!

 

https://kawagoekousya.wixsite.com/mysite

 

演奏したのはドリカムの「何度でも」

 

是非お聞きください!

(一瞬ですがアップで僕が映る所があるのでww)

 

実は、この小江戸ブラスファイブのメンバーと別枠でテレワーク動画を作成・編集中です。

 

小江戸ブラスファイブの演奏動画はこちらから。

www.youtube.com

 

完成したらブログでもご報告するので是非視聴の方お願い致します!

プラクティスミュートの使い方!

皆さん、どうも!

 

今回は、前回の「オープンで吹けない場合」の記事の続きですね!

trumpet1215.hatenablog.com

 

トランペットをある程度続けている方なら大体は持ってると思われる「プラクティスミュート」。

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この写真は私自作の特許取得済みミュート。

 

お持ちの方は、このプラクティスミュート、使い辛いと感じた事はありませんか???

 

○プラクティスミュートとは?

大変消音性能の高いミュートで、その名の通り(プラクティス=練習)演奏ではなく練習に特化したミュートです。

 

ラクティスミュートを使用すれば、大きい音が出せない自宅・ホテル等の室内や本番前のステージ袖などで音出しが可能なんですね!

大体、テレビで丁度良いと思う音量程度と思って頂けたらイメージしやすいかと思います。(メーカー・モデルによって違いがあります)

 

 

ここまで読むと、プラクティスミュートって凄く便利そうですよね!

 

では肝心の吹き心地はどうなのでしょうか…?

 

結論から言えば

 

「オープンと比べたら吹きにくい」

 

です((((;゚Д゚)))))))

 

便利な物には裏があるんですね(笑)

 

では、何故プラクティスミュートが吹きにくいと感じるか!

 

息抜けの穴がこれしか空いていない!!!

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ラクティスミュートはYAMAHAやBest Brassのサイレントブラス以外は分かりやすく息抜けの穴が空いている物が殆どですが、大体6~8mm程度の穴しか空いてないんですね(°_°)

管楽器を演奏するのに必ず必要になる「空気抵抗」と言うのがあります。

トランペットは、金属製の管から出来ており部分的に内径に変化があります。分かりやすいのは、マウスピースのスロートでしょう!

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息が最初に通る場所ですが、小さいですね~(笑)

ここからマウスパイプのチューニング管の辺りまでテーパー(内径が徐々に広くなっていく)がかかっていて息の入り方が変わっていくんですね。

 

試しにマウスピースに沢山の息を吹き込もうとしてみてください。

息が通りきらずに口の中に溜まってしまいますよね。

これは「空気抵抗」が強い状態です。管が太くなるほど抵抗は弱くなります。

トランペットはこの管の内径や構造による空気抵抗と体内の空気圧のバランスで音を出しています!

 

ラクティスミュートを装着すると、出口が狭くなってしまうので抵抗感がオープン時と大きく変わってしまいます。

 

そうなると、オープン時と吹き心地が違うのは当たり前ですね…

 

演奏に使うストレートミュート等もベルを塞ぐ形になりますから、吹き心地が変わります!

ですが、上手く吹くコツがあるんです!!

これはプラクティスミュートも同じようにコツがあるんですね!

 

このコツを知っているか知らないかでプラクティスミュートの有効性が段違いです!

 

ラクティスミュートで練習するコツ

 

①吹き過ぎない。

ラクティスミュートの特性として消音性能が高い事から無意識のうちに吹き過ぎてしまっている事があります。

オープンに比べて音がとても小さくなりますから、耳から入ってくる音量感覚と吹いている感覚が噛み合わないんですね。

 

先ずはオープン時のmp位の音量感覚で吹いてみましょう!

 

すぐに疲れてしまうような吹き方だと、吹きすぎ・力み過ぎの可能性がありますね!

 

②音程のクセを見極める!

ストレートミュートなんかは、装着すると音程が上ずり(高く)ます。

演奏で使用するミュートも音程に変化が出ますからプラクティスミュートでも音程の変化があるのは当然とも言えますね。

 

メーカー・モデルによってクセは変わりますが、私の体感では低音域は高く、高音域は低くなるプラクティスミュートが多いと思います。

モノによっては非常に音程バランスが良いミュートもあります。

 

使用するミュートによっては、主管(チューニング管)の抜き幅をオープン時よりも抜き目にしてバランスを整える場合もあります。

 

③目的を設定する。

これはオープン時でも同じですね!

ただプラクティスミュートを使っているという事を念頭に置いて目的を設定しなければなりません。

 

例えば、ミュートをした状態でハイトーンのトレーニングはどれくらい効果があるのか???

 

効果が無いとは言いませんが悪影響が出る可能性が非常に高いです・・・!!

 

ハイトーンの出し方や理屈が分かっている上級者は感覚である適度正解が分かるので大丈夫かもしれませんが、初級中級者では感覚が出来ていない場合が多い為、悪いクセがつく可能性が高いと思います。

オープン時に上手く吹けない練習はプラクティスミュート使用時は避けるべきでしょう。

 

ではプラクティスミュートを使ってどんな練習が出来るのか。

基本的な練習で充分と思います。

 

・中音域でのロングトーン

・スケール、半音階

・音域に無理のない範囲での曲練習

 

ラクティスミュートを使って新しい練習をすると言うよりも、音が出せない環境で上記のようなこれまで培ってきた基礎能力の減退を抑える為に使うのが正しいと思います。

 

やはり生の音色・響き・吹奏感に勝るものはありません!

ラクティスミュートを使用する時は自分の中で線引きをしておきましょう!

 

 

オンラインレッスンで上記のようなプラクティスミュートのレッスンも可能です!

是非、ご検討ください。

www.r-sato-trumpet.work

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