オープンで楽器が吹けない方へ
先程、オンラインレッスンについて記事を書きましたが
自宅で楽器が吹けない方が殆どだと思います。
更に休業要請等により市民施設や音楽スタジオなども利用できない状況ですね・・・。
ですので、オープンで吹けない状況でもチャレンジできる事をまとめていきます。
①自動車の中で吹く
昔からの定番の一つです!(運転出来る大人限定!?)
川の土手沿いや海岸駐車場など近くに民家が無いような場所が適切でしょう。
車も音漏れします!!
公共施設・商業施設の駐車場は迷惑になる場合があります。
許可を取るなど気を付けましょう。
②外で吹く(外出自粛がネック!)
基本的には①と同じです。
外出自粛要請が出ていますから勧められる行為では無いですね。車でも同じか!
人気のないところであれば・・・?民家の近く等、騒音苦情にならないよう気を付けましょう。
③P・PPでの練習
基本的に楽器を練習する時は、mpかmfくらいの音量から始めると思いますが「より静か」な音で練習するのも手です!
一軒家であればこの練習でしたらほぼ大丈夫でしょう!
結果的には「力に頼るのではなく少ない息で効率良く吹く」と言うことになります。
あとは自宅でオープンで吹くのに残されたのは布団にベルを突っ込んで吹くとかですね・・・。
④プラクティスミュートを使う。
プラクティスミュートと言う、消音性能に優れた練習用ミュートがあります。
これを使用すると、消音性能が良い物はテレビの音量よりも若干小さい位まで音量が下がります。
ただ、このプラクティスミュート、音の出る穴がとても小さいので音量が小さくなる半面、吹奏感(吹き心地)が良くない物が多いです。
息の抜けが悪いので抵抗感が強く、使い方が悪いとコンディションを崩してしまうのでオープンの時との吹奏感の違いを理解して吹く事が大切です。
ちなみに私はプラクティスミュートの特許を持っており、自作しています。
従来の物よりストレスなく吹ける事と音域によるムラが少ないのがセールスポイント!
自信作ですので欲しい方はご連絡頂ければ販売致します。
一個¥3,500-+送料
⑤マウスピースを使ったトレーニングをする。
これは、やり方が様々ありますが私のお勧めを!
●マウスパイプを使う。
チューニング管を抜いてマウスピースとマウスパイプでの音出しです。
マウスピース単体よりも楽器を吹いている感覚に近い状態で音が出せます。
ただ、こちらのやり方は出せる音程に制限があるので音階を吹いたりは無理です。
やり方
ノンタンギングで優しく息を流しましょう。
音が出なかった場合は、無理に音を出そうとせずに何回も繰り返しやってみてください。だんだんと唇が反応するようになってきます。
5~10回やっても音が出ない場合は少し息の量を増やしましょう。
実音でEs周辺の音程が出ればとても良いです。
Es以外の音が出ても問題ありませんが、もしかしたら力み過ぎ等の奏法的に気を付けた方が良い事があるかもしれません。
●ホースを使う。
ホームセンター等で内径8㎜~1㎝程のビニールホースを買いましょう。
基本量り売りですが30㎝もあれば充分です。
楽器がないけどマウスピースがあると言う方はこのホースで上記のマウスパイプを使用した音出しと同じ事が出来ます。
20㎝と5㎝程のを作りましょう!
長いホースはロングトーン用。
短いホースは音階や音程を細かく動かしたい時に使います。
これもマウスピース単体で吹くよりも楽器に近い吹奏感になります。
●マウスピース単体。
誰もがやった事がありますね!!
やり方は人それぞれだと思いますが、一つだけ!
楽器練習の基本ですが「休憩をとりながら」やりましょう。
マウスピースだけでの音出しはやり方によっては楽器で音を出すよりも無駄な力が入りコンディションを崩す可能性が高いです。
疲れていなくても2~3分吹いたら同じだけ休んでからもう一度というように無理が無いようにしましょう。
僕のお勧めはチューナーを使用する事!
ただ普段の使い方とは違うかもしれません。
チューナーは音程を計るだけでなく音を出せるの知ってますか???
チューナーの「SOUND」というボタンを押すと音が出ます。
あとはHzを調整するのと同じように音を上げたり下げたりしましょう!
今から吹きたい音の音程をチューナーで鳴らしながら吹く。
これ、とても大事なトレーニングの一つですし、全ての練習に言える事です!
メーターを目で見て修正するのではなく、自分の感覚で聴きながら修正が出来るのがベストです!本番では基本チューナーをステージに持って行きませんからね!
是非、チャレンジしてください!!
⑥リップ(唇)のエクササイズ。
●リップロール
1.唇を閉じる
2.唇をリラックス
3.少し唇を前に出す
4.鼻から息を吸い楽器を吹くのと同じような意識で息を吐く
・唇がぶるぶる震える!!
このリップロールをすると、顔の筋肉や顎・喉などの力みが取れて柔軟に動かせるようになっていきます。
実はコレは金管楽器に限った話ではなくボイストレーニングの分野で重宝されるトレーニングです。
リップロールをしながら声も出せると更に効果アップです!
●セルフバズイング
普段楽器を吹いているのと同じ状態のアンブッシュアを作り少し強めに息を吐きます。
そうすると唇が震えてマウスピースから出ているような振動音が出るはずです。
この練習は楽器演奏時よりもとても口に負荷がかかるので数分で充分です。
正直あまりお勧めしません(笑)
はい!
以上です!
それぞれご自身の状況に合ったやり方を模索してみてください。
オンラインレッスンで上記のような事もレッスン可能です!
是非、ご検討ください。
オンラインレッスンその後
ご無沙汰しております!
オンラインレッスン開講後、複数のレッスンを行いましたのでオンラインレッスンについて感じた事やご質問頂く事をまとめたいと思います。
①機材は何が必要ですか?
スマートフォン又はタブレットPCにイヤホン・ヘッドホンがあればレッスン可能です。
PCで行う場合はWEBカメラとマイクを装備されているPCか外付けのカメラとマイクをお求めください。
●高品質マイクやオーディオインターフェースが必要ですか?
とご質問頂きます。
スマートフォンで十分です!
WEBレッスンの性質上、音質の劣化は必ず発生します。
最近のスマートフォン等はとても性能が良いですから、追加で高額な機材を無理に揃える必要ありません。
確かに、どちらかといえばあった方が充実したレッスンが行えるでしょう。私はデスクトップPCにオーディオインターフェースとコンデンサーマイクとヘッドホンを使用していますが、以前から所有し使っていた物です。
揃えたい方はUSBコンデンサーマイクかコンデンサーマイク+オーディオインターフェースを導入しましょう。(安い物で揃えれば1万円ちょいくらいです。)
機材を導入する場合もご相談頂ければお勧めの機材をご紹介致します。
②アプリは何を使えばいいですか?
SkypeとZoom(最近導入しました)でレッスン可能です。
どちらでも可能ですので生徒様の使用している物に合わせます。
③レッスン時間はどれくらいがいいですか?
基本30分でいいと思っています。
まず、料金設定からですが
30分¥2.000-
以降10分毎に¥1,000-追加
となります。
普段のレッスンでは、必ず音出しから生の音の響きや音質を確認しながらアドバイスを行いますが、デジタル音声に変換される為、細かいニュアンスの変化まで把握する事は出来ません。
ですので、生徒様はレッスン前に十分に(15~30分程)音出しを済ませてレッスンに臨みましょう。
そして、レッスンで何を見てもらいたいかまで準備出来れば完璧です!!
・今回はスケールを中心に見てもらおうなど・・・
その状態であれば、30分で充分だと思います。
自宅で音が出せる方は、一度に30分以上のレッスンを依頼するより、小まめに30分レッスンを組む方がお得ですね(笑)
④レッスン料はどうやってお支払いすれば?
銀行振込か、以前から個人レッスンに通ってらっしゃる生徒様に限っては、コロナウイルスが収束後に対面レッスン時にまとめてお支払いください。
⑤部活も無いし何を見てもらえばいいか分からない。
事前にご連絡頂き相談致しましょう。
音色を良くしたい→姿勢や息の使い方の解説
タンギングが苦手→アーティキレーションの変化を中心にしたトレーニング
上記のような基礎課題を譜面と私の演奏動画と共に提供致します。
オンラインレッスンについてご質問等ありましたらお問い合わせください。
一刻も早く新型コロナウイルスの脅威が過ぎ去りますように。
新年度
本日から新年度となりました!
が、コロナウイルスの猛威は収まる事なく生活を蝕んでいます。
4月の仕事も延期等により暇な生活がもう少し続きそうですが、今やれる事を確実にやって行くのが大事だなと考えています。
個人的に心配なのは吹奏楽コンクールですね。
3月頭からの休校要請による学校活動停止・市民施設の休館による一般バンドの練習場所が無くなるなど、プロ音楽家だけでなくアマチュア音楽家にも辛い日々が続いてます。
本来なら、春は定期演奏会やコンクールに向けて基礎を養う期間なので、今後の吹奏楽界隈が心配です。
自分としては、オンラインレッスンの準備を進めています。
既に個人レッスンを受講されていた方には開講していますが、新規生徒様向けに開講出来る様に準備を進めています。
一刻も早く新型コロナウイルスの脅威が過ぎ去りますように。
改造中の楽器
突然ですが、ドン!
コレは今年頭に購入したBachのヴィンテージトランペットです!
買ったときは普通
だったのですが、正直吹き辛い状態だったので思い切って自分でカスタムをし始めました。
そのうち書きますが、私は楽器カスタム大好きで一時期はヤマハのスチューデントのジャンクを買ってはベルを曲げたりヒレつけたりでバーナーやハンダ等の道具がある程度揃っているのと、ハンダ付けも何となくコツが分かってきてリペアマンに褒められる程度には出来るようになってきました(笑)
ただ、Bachは価格帯が違うので何回かしかハンダはいじって無かったのですが…
かなりお安く今回の楽器は購入出来たので自分でやっています。
では今回の楽器、詳しい方は見て分かると思います(^ω^)
Early Elkhart 期の37Gベルのストラドです。
シリアルは58###番代で1970~71年頃の製造だと思います。
ベルにはコーポレーションの刻印、G表記はありませんが確実にGベルです。
そして何とサイドシーム仕上げとなっています!
サイドシームとは、ベルの繋ぎ目が述べ座につくよう真横に来るように作られた物です。一般的な物は繋ぎ目が真下に来るのですが、サイドシームで作られたヴィンテージモデルは名器が多く現在ではBachのアルティザンやYAMAHAのアーティストシリーズ、一部のカスタムモデルに採用されています。
調べてみると5####番台周辺の個体はサイドシームで仕上げられているみたいです。数本の実物とWEB写真を確認した情報なので本当に正しいかはナゾ。
実は届いたその日にファンファーレの仕事があったので早速使用しました。
音色が素晴らしかったのですが、音色に対して吹奏感が悪い…
普通、吹奏感が悪かったら音色も悪いのですが不思議とそんな事無く(笑)
おそらくベルのおかげでしょう!
本体の方はそこそこ使い込まれた個体のようで少し問題有り。
先ずはラッカーが半分以上剥がれていたので、全て剥がしてノーラッカーとしました。
そして1番管がオートトリガー式だったのですが、リバースに改造。これにより、もっさりした感じが無くなり吹奏感は大分改善され音色も少しオープンになりました。
指掛けは余ってたYAMAHAエリックモデルのリング式、次は台座も洋白で出来ているYTR-8335Rの物に交換予定。
3番管ストッパーのロッドがネジではなくハンダで固定されてました(笑)
なので外そうとしたら、台座ごと取れてしまいました……囧rz
せっかくなので、MT.VERNONのように逆に取り付け。
もっと台座を近づけて取り付ければ良かったと後で後悔。
そして、主管をラウンドクルークに交換。
ノーマルの主管だと息が詰まるような感覚が強く、余っていたラウンドクルークをつけてみたら良い感じ!
音程がぶら下がる事もなく○。
そして指掛けをBachのEs/D管の189についているリング式に交換。
何故これなのかと言うと、全体的な吹奏感の不具合はマウスパイプにあるとある程度仮定出来たから。
このパイプ、一部かなりすり減っておりもう少しでパッチが必要な感じ。なので、今度YTR-9335NYのマローンパイプをインストールする予定。
第二世代の9335NYと9335CHは小指掛けの台座がマウスパイプ本体には当たらないようなデザインになっている。
これを参考にしてみた。
結果としては、響が少し増幅したような感じで良い!
吹奏感は若干改善されたが、やはりパイプ自体が駄目そうなので要交換。
マローンパイプと指掛けは問い合わせ中なので、早く連絡来ないかなー!!
ブログはじめます!
皆様、はじめまして!
トランペット奏者の佐藤陵一と申しますm(_ _)m
新型コロナウイルスの影響により、演奏会の中止や延期にレッスン等の指導関係も無くなり大変に暇なのでブログを始めてみようと思い立ちました。
演奏会情報やレッスンについて、楽器のカスタムなんかも発信して行きたいと思っています。
先ずは自己紹介ですね!
佐藤陵一(サトウ リョウイチ)現在30歳
東邦音楽大学実技演奏研究員
東邦音楽大学附属東邦第二高等学校トランペット非常勤講師
東邦音楽大学附属東邦第二高等学校ウィンドオーケストラ指揮、指導
あゆなまみあな吹奏楽団常任指揮者
ウィンドアンサンブルグラウベン
川越ウインドシンフォニカ
小江戸ブラスファイブ
Liberty Brass
各メンバー
肩書きはこんな感じです!
その他、個人レッスンや吹奏楽指導、レコーディングなどの活動をしています。
詳しいプロフィールはこちらへ
https://www.r-sato-trumpet.work/profile
https://twitter.com/trumpet1215
レッスン申し込み等のお問い合わせはこちらへ
https://www.r-sato-trumpet.work/lesson
毎日更新は出来ない(飽き性)ですのでのんびりまったり更新していきます!
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HP