トランペット奏者、佐藤陵一ブログ

日々の活動や出演する演奏会情報、自宅レッスンや吹奏楽等の指導活動などについて更新していきます。

改造中の楽器

突然ですが、ドン!

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コレは今年頭に購入したBachのヴィンテージトランペットです!

 

買ったときは普通

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だったのですが、正直吹き辛い状態だったので思い切って自分でカスタムをし始めました。

 

そのうち書きますが、私は楽器カスタム大好きで一時期はヤマハのスチューデントのジャンクを買ってはベルを曲げたりヒレつけたりでバーナーやハンダ等の道具がある程度揃っているのと、ハンダ付けも何となくコツが分かってきてリペアマンに褒められる程度には出来るようになってきました(笑)

 

ただ、Bachは価格帯が違うので何回かしかハンダはいじって無かったのですが…

かなりお安く今回の楽器は購入出来たので自分でやっています。

 

では今回の楽器、詳しい方は見て分かると思います(^ω^)

 

Early Elkhart 期の37Gベルのストラドです。

シリアルは58###番代で1970~71年頃の製造だと思います。

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ベルにはコーポレーションの刻印、G表記はありませんが確実にGベルです。

そして何とサイドシーム仕上げとなっています!

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サイドシームとは、ベルの繋ぎ目が述べ座につくよう真横に来るように作られた物です。一般的な物は繋ぎ目が真下に来るのですが、サイドシームで作られたヴィンテージモデルは名器が多く現在ではBachのアルティザンやYAMAHAのアーティストシリーズ、一部のカスタムモデルに採用されています。

 

調べてみると5####番台周辺の個体はサイドシームで仕上げられているみたいです。数本の実物とWEB写真を確認した情報なので本当に正しいかはナゾ。

 

 

実は届いたその日にファンファーレの仕事があったので早速使用しました。

音色が素晴らしかったのですが、音色に対して吹奏感が悪い…

普通、吹奏感が悪かったら音色も悪いのですが不思議とそんな事無く(笑)

おそらくベルのおかげでしょう!

 

本体の方はそこそこ使い込まれた個体のようで少し問題有り。

 

先ずはラッカーが半分以上剥がれていたので、全て剥がしてノーラッカーとしました。

 

そして1番管がオートトリガー式だったのですが、リバースに改造。これにより、もっさりした感じが無くなり吹奏感は大分改善され音色も少しオープンになりました。

指掛けは余ってたYAMAHAエリックモデルのリング式、次は台座も洋白で出来ているYTR-8335Rの物に交換予定。

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3番管ストッパーのロッドがネジではなくハンダで固定されてました(笑)

なので外そうとしたら、台座ごと取れてしまいました……囧rz

せっかくなので、MT.VERNONのように逆に取り付け。

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もっと台座を近づけて取り付ければ良かったと後で後悔。

 

そして、主管をラウンドクルークに交換。

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ノーマルの主管だと息が詰まるような感覚が強く、余っていたラウンドクルークをつけてみたら良い感じ!

音程がぶら下がる事もなく○。

 

 

そして指掛けをBachのEs/D管の189についているリング式に交換。

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何故これなのかと言うと、全体的な吹奏感の不具合はマウスパイプにあるとある程度仮定出来たから。

このパイプ、一部かなりすり減っておりもう少しでパッチが必要な感じ。なので、今度YTR-9335NYのマローンパイプをインストールする予定。

第二世代の9335NYと9335CHは小指掛けの台座がマウスパイプ本体には当たらないようなデザインになっている。

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これを参考にしてみた。

 

結果としては、響が少し増幅したような感じで良い!

吹奏感は若干改善されたが、やはりパイプ自体が駄目そうなので要交換。

 

マローンパイプと指掛けは問い合わせ中なので、早く連絡来ないかなー!!